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ディプティック(Diptyque)は、パリ・サンジェルマンで誕生したフレグランスブランド。
かつては知る人ぞ知るニッチブランドでしたが、ここ数年で感度の高い男女から熱い支持を集め、いまや多くの著名人が愛用する存在です。
そんなディプティックの数あるウッディ系の香りの中でも、
「究極にチル」で「複雑な渋み」の香りとして知られるのが【VETYVERIO (ヴェチヴェリオ)】。
ヴェチヴェリオの香りの根幹は”ベチバー“にあります。
青々しい清涼感と程よい湿り気のあるアーシーな「根」の香り。高いリラックス効果があり、ストレスの改善に役立つと言われています。
この香水には、オードトワレ（EDT）とオードパルファン（EDP）の2種がありますが、
同じ名を冠していながら香りの表情はまるで異なります。
この記事では、オードトワレとオードパルファン――それぞれの魅力を徹底解剖。
ディプティックが【ヴェチヴェリオ】で描いた芸術哲学を覗いてみましょう。
目次
Outline
1|【ヴェチヴェリオ オードトワレ】の香りは？
――雨上がりの大地に立つ、青々しい草原の清涼感
トップノート：グレープフルーツの弾ける輝き
スプレーした瞬間、“グレープフルーツ”や”レモン”の柑橘系の香りが弾ける――。
まるで朝露に濡れた草原を歩くような、みずみずしく爽やかな幕開け。青々しい清涼感が、これから訪れるグリーンの物語への序章を告げます。
ミドルノート：ローズの優雅な調和
やがて、”ローズ”の甘く優雅な香りが加わります。
柑橹の爽やかさとフローラルの華やかさが溶け合い、まるで初夏の花園にいるような、心地よい調和。
パウダリーで柔らかく、お香のような静謐さも感じられます。
ラストノート：ベチバーとシダーの大地の香り
最後に訪れるのは、“ベチバー”と”シダーウッド”が織りなす、青々しく湿り気のある大地の香り。
雨上がりの森の土、草の根の力強さ――自然そのものの香りが、静かに肌に寄り添います。
全体的にさっぱりとした香り立ちで、夏の暑い日にこそ纏いたい、涼やかな一本です。
色々な香りが見事に調和。
癒し系の香りがとても優しく、繊細な印象です。パウダリー・お香・ゼラニウム・フルーティーが絶妙に混ざり合い、奥行きのある香りに仕上がっています。（性別不明）
さっぱりとしたフローラル感が心地いい。
グレープフルーツに少しニュアンスを加えたような香りで、クセがなく爽やか。それでいて華やかさも感じられます。（性別不明）
清潔感のある上品な香り。
軽やかでフレッシュなグリーンフローラル。オフィスにも使える清楚で上品な印象が好きです。（女性）
求めていたベチバーとは違った。
おすすめされて購入しましたが、私の好きな湿った土や苔のようなベチバーではなく、明るく乾いた印象でした。グレープフルーツやローズの香りが前に出て華やかすぎる印象。（女性）
爽やかすぎて自分の好みではなかった。
決して嫌な香りではないけれど、もう少し落ち着いた香りを想像していたので、自分には合わなかったです。（性別不明）
香りが強め。
つけすぎると香りが主張するので、動きのある部位に少量だけ纏うのが良さそうです。（性別不明）
2|【ヴェチヴェリオ オードパルファン】の香りは？
――深い森に降り立つ夜、スモーキーなウッドの静寂
オードトワレよりも高い賦香率によって、より濃密で立体的な香りへと進化。香料本来の特徴が顕著に表れることで、深く青みのあるベチバーの世界が広がります。
トップノート:ベチバーの深い青み
スプレーした瞬間、青々しく湿り気を帯びたベチバーの香りが力強く立ち上ります。
オードトワレのような柑橘の軽やかさは控えめに、大地の根の香りが前面に。
まるで深い森の奥深く、苔むした木々の間を歩いているような、原始的な力強さ。
ミドルノート：ダマスクローズの上品な甘さ
やがて、ダマスクローズの香りが優雅に漂い始めます。
ベチバーのグリーンな力強さに、フローラルの甘美さが寄り添うことで、メンズ寄りだったヴェチヴェリオに、フェミニンな優雅さが加わります。
上品な女性らしさを感じさせる、絶妙なバランス。
ラストノート：スモーキーなウッドの余韻
最後に訪れるのは、ずっしりとしたスモーキーなウッドの香り。温もりと深みを持つ余韻が、秋冬の肌に静かに寄り添います。
朝つけても香りが長続きし、オードパルファンならではの持続性が、一日中あなたを包み込みます。
大人びた上品な香り。
ローズ系ですが甘ったるさはなく、ほんのり青みを感じます。上品で柔らかい雰囲気があり、大人の女性にぴったりの香水です。（女性）
落ち着いたフローラル。
お花の香りなのに派手すぎず、どこか品のある優しさを感じます。季節を問わず使える、上品で好印象な香りです。（女性）
深い森のような癒し。
静かな森の中にいるような、落ち着いたウッディさ。リラックスしたい時にぴったりで、心が穏やかになります。（性別不明）
スモーキーで重めの印象。
トワレよりも甘みとコクが強く、スモーキーな香りが特徴的。秋冬には合いますが、軽やかさを求める人には少し重く感じるかもしれません。（性別不明）
甘さが後からしっかりくる。
最初は爽やかですが、時間が経つと濃厚な甘さが出てきます。もう少し軽い香りを想像していたので少し意外でした。（性別不明）
3| ヴェチヴェリオEDTとEDPを徹底比較！
| ヴェチヴェリオEDT | ヴェチヴェリオEDP | |
|---|---|---|
| 香りの対象 | ユニセックス | メンズ寄り |
| 賦香率 | 10％ | 13％ |
| 香りの持続 | ○ | ◎ |
| シトラス | ○ | △ |
| フローラル | ○ | ○ |
| ウッディ | ○ | ○ |
| グリーン | ◎ | ◎ |
オードトワレ(EDT) は「爽快さ」「軽やかさ」を軸にしたバランスの取れた香り立ち。
特にグレープフルーツの柑橘系が目立ち、さっぱりとした印象でビジネスシーンにも馴染むでしょう。
オードパルファン(EDP) はウッド＆グリーンが主体となり、そこに上品なローズの香りがアクセント。
濃厚で香りの変化も楽しみやすいことから、ベチバーの魅力を深く味わいたい方に熱烈な支持を得ています。
青々しい湿り気のあるベチバーが好きな男性、香水愛好家は手に取るべきでしょう。
4| ヴェチヴェリオに似ている香水は？
ディプティック【ヴェチヴェリオ】の湿っぽさのあるベチバーと、大地の香り――。
その美しい変遷に思いを馳せて。
似ている香りながら、異なる魅力を秘めたフレグランスを紹介します。
プラダ【インフュージョン ドゥ プラダ ベチバー】
――新緑に包まれる、爽やかなウッディシトラスの輝き
【インフュージョン ドゥ プラダ ベチバー】は、煌びやかな”ベルガモット”から力強い”ジンジャー”と”ベチバー”が織りなすウッディシトラスの香り。
新緑を思わせる”ベチバー”の個性が、爽やかなシトラスの中でより一層際立ちます。
古い木のような安心感を感じさせる、かっこいい余韻が肌に寄り添います。
【ヴェチヴェリオ】との比較：
どちらもベチバーを主役としたグリーンウッド。
【ヴェチヴェリオ】がローズや柑橘の華やかさとバランスを重視するのに対し、【インフュージョン ドゥ プラダ ベチバー】はスパイシーなシトラスと新緑の爽快感が前面に。
よりすっきりとした軽やかさで、夏らしいウッディシトラスを楽しみたい方にぴったりの選択肢！
ル ラボ【ベチバー46】
――湿度と土の力強さ、メンズライクなベチバーの本質
ル ラボ【ベチバー46】は、メンズライクな印象の”ペッパー”から始まり、ウッド調の”ベチバー”と”オリバナム”が放つ芳醇さが溶け合います。
湿度と土の力強さを感じる、【ヴェチヴェリオ】よりも男性的な香りです。
【ヴェチヴェリオ】との比較：
どちらも湿り気のあるベチバーが特徴ですが、ヴェチヴェリオがフローラルの優雅さを持つのに対し、ベチバー46は”ペッパー”と”オリバナム”の力強さが主軸。
よりメンズライクで、大地の香りを濃密に楽しみたい方にぴったりの選択肢！
5| 結局どっちがオススメなの？
VETYVERIO
結局どっちがおすすめなの？
ヴェチヴェリオ
Eau de Toilette
こんな方におすすめBusiness
- さっぱりとした軽やかなフローラルが大好き！
- オフィスや商談などのビジネスシーンで使いたい
- シトラスの香りも楽しめるウッド系香水が欲しい
ヴェチヴェリオ
Eau de Parfum
こんな方におすすめMature
- ベチバーの上品で渋い香りを存分に堪能したい！
- ヴェチヴェリオで大人っぽい雰囲気を演出したい！
- リラックスして落ち着ける香りを探している
6| まとめ
ディプティック【ヴェチヴェリオ】は、ベチバーの青々しい香りにグレープフルーツの柑橘系やローズの甘い香りも加わった、複雑で魅力的な香水でした。
EDTとEDP――雨上がりの草原と、深い森の夜。
大地が持つ二面性のように、爽やかさと深みという対照的な魅力がありました。
ぜひ自分の香水スタイルに合った方をチェックしてください♪
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