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フランスのハイブランドとして厚い支持を受けるHERMESの香水。
なかでも【H24】は、エルメスのメンズ香水を代表するシリーズであり、【庭園のフレグランス】シリーズと並ぶ人気ぶり。 2024年春に新作のH24【エルブ・ウィーブ】を3年ぶりに発表し、再び注目を集めています。
H24シリーズは全部で3種類。 どれも洗練された格式あるデザインで有名ですが、香りの機微が少し分かりにくい… 実は、どのH24にも代えの効かない、本当の意味で”唯一無二の魅力”が詰まっています。
この記事では、気になるスペック/口コミ/評判から、それぞれが持つ特徴を分かりやすくまとめました。 それでは、自分好みのH24と出会いにいきましょう。
目次
Outline
はじめに:【H24】を知る
H24の誕生
【H24】の名称はブランドの本質である「HERMÈS」「HOMME（男性）」「HOUR（時間）」の頭文字「H」、そして「24」という数字は、エルメス第一号店の所在地であるフォー・サントノーレ通り24番地に由来しています。
2021年に調香師クリスティーヌ・ナジェルが生み出した【H24】のテーマは、「現代の男性像を表現するフレグランス」すなわち、「ウッドノートからの脱却」です。
世にあるメンズ香水の８割がウッドノートを主軸にしている中、そこからの脱却・解放は、エルメスにとって大きな挑戦でした。
また、オールジェンダーに愛される【庭園のフレグランス】を手掛けたクリスティーヌにとって、メンズ香水の創造は予測不可能でした。
エルメスの静謐な男性像を失わず、彼女が新たなアプローチで展開したのは、H24【オードトワレ】。
ボタニカルかつ現代性が融合した全く新しいメンズ香水であり、一躍脚光を浴びました。 その挑戦的な姿勢は世間を圧巻し、エルメス【H24】シリーズはやがて「名香」とも称されるようになるのです。
自然を象徴する豊かで力強い香り
【H24】シリーズの裏テーマは自然界と現代的な男性像との融合――。
大自然の力強さを香りに落とし込むには、あらゆるエッセンスが必要でした。香りの構成要素には、包み込むような”クラリセージ”、パープルな”スイセン”、生き生きとした”ローズウッド”、そして独特な金属のような”スクラレン”が含まれています。
ナチュラルかつ違和感のない香料の配合によって、多くのメンズ香水の参考に。
広告にはオスカー俳優や著名人を多数起用することで、ブランドイメージを誇示したまま、広い世代で受け入れられるメンズ香水の地位を確立しました。
エルメス【H24】を全種類解説！
H24シリーズは、それぞれがモダンテイストを追求した全3種類のラインナップ。
エルメスの名香水たる魅力を解説します。
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H24【オードトワレ】
―――ウッドノートからの解放、エルメスが描く現代の男性像
| 香りの分類 | オードトワレ(EDT) |
|---|---|
| トップノート | クラリセージ,スイセン |
| ミドルノート | ペッパー,コリアンダー,ローズウッド |
| ラストノート | スクラレン |
| 似てる香水 | シャネル【エゴイスト プラチナム】 |
2021年にエルメスの調香師クリスティーヌ・ナジェルによる、H24【オードトワレ】が誕生。
エルメスが捉える「現代の男性像」を、フレッシュなハーブとスクラレンで描いたフレグランス。
付け始めに”クラリセージ”が香り立つ――。 メロンのように清潔で躍動感が広がります。
次第に、キリッと鋭い印象と心地よい甘さのバランスが感じられ、まるで自然界と都会が融合した二面性を孕みます。
やがて時間がたつごと、金属的でありながら温もりのある”スクラレン”が、肌の上でゆっくりと変化し――深みのある残り香に心躍るでしょう。
ボタニカルかつニュートラルな香りなので女性にも人気の香りです。
ハーブの爽快感が心地よい。
クラリセージのハーブの香りが前面に出ていて、とにかく爽やか。清潔感があって、都会的な大人のメンズ香水という印象です。（性別不明）
整髪料っぽい強さが気になった。
香り立ちがしっかりしている分、ポマードのような整髪料を連想してしまいました。自分には少し強めに感じます。（性別不明）
H24【オードパルファム】
――大自然の温もりが、濃密なオークモスと熱を帯びたスクラレンで響く
| 香りの分類 | オードパルファム(EDP) |
|---|---|
| トップノート | クラリセージ |
| ミドルノート | オークモス |
| ラストノート | スクラレン |
| 似てる香水 | エルメス【テール ドゥ エルメス】 |
調香師クリスティーヌ・ナジェルが次に表現したのは、H24【オードパルファム】。
自然界の新しいエネルギーが放つ大らかなパワーを、温かく知的な香りで謳います。その裏付けには、濃密な”オークモス(苔)”と熱を帯びた”スクラレン(南洋スギの葉)”があります。
スプレーした瞬間、“クラリセージ”のフレッシュな印象がふわっと立ち上がり―― しばらくすると、“オークモス”の大地を思わせるような力強さが現れます。
それは、森の奥深くで苔むした岩に触れるような、静かで落ち着きのある香り。
落ち着きのあるウッディな余韻を残しながら、深みのある変化に心躍るでしょう。
香りに合わせて、ボトルデザインはモスグリーンの色調であしらわれ、エルメスの世界観に深く浸透していくようです。
軽やかで肌に馴染む香りが気に入っている。
どの段階でも嫌味がなく、自然に肌へ溶け込むような軽さが魅力。爽やかさと温かさのバランスがちょうど良く、とても好きな香りです。（女性）
持続時間がやや短め。
香り自体は心地よいのですが、私の肌では朝つけて午前中までしか残りませんでした。もう少し長く楽しめたら嬉しいです。（女性）
H24【エルブ・ウィーブ】
―――雨上がりの街に息づくグリーンノート、都会に芽吹く春
| 香りの分類 | オードパルファム(EDP) |
|---|---|
| トップノート | クラリセージ,パセリ |
| ミドルノート | セイボリー,洋ナシ |
| ラストノート | フィスクール |
| 似てる香水 | エルメス【テール ドゥ エルメス】 |
2024年2月、H24シリーズの3作目として、H24【エルブ・ヴィーヴ】が登場。 雨上がりの街に息づくグリーンノートの甘く洗練された香り。
付け始めから”パセリ”の瑞々しいハーブ感がふわっと広がり―― 洋ナシのシャーベットのような軽やかなテクスチャーと、ミントのようにスパイシーで静謐な”フィスクール”が重合。
今までにない甘さが感じられますが、エルメスのモダンな男性像をしっかりと踏襲しています。
アスファルトに植物のエッセンスが染み込んだような、都会的でありながら自然を感じさせる香り。
ボトルデザインは、新芽が息吹く春を表現したライムグリーンが特徴。 春にぴったりのフレグランスです。
自然のグリーンに包まれているようで癒される。
爽やかなハーブと草の香りがストレートに立ち上がり、気持ちがスーッとほぐれる香水。メンズ香水の重たい甘さが苦手でも、これはスパイシーで清涼感があって心地よいです。（女性）
“雨上がりの空気”をそのまま閉じ込めたような香り。
甘さのないシトラスのあとに、芝生の青みがふんわり広がる仕立てが絶妙。まるで濡れた草の上を歩いているようなリアルな自然の香りで、気分転換したいときにぴったりです。（性別不明）
香りがこもって広がりにくい。
香り自体は悪くないのですが、変化が少なく平坦な印象。肌に近づけるとちゃんと香るのに、空気中にふわっと広がってくれず、どこか閉じこもったような香り方だと感じました。（男性）
グリーンの青みが強すぎて好みと合わなかった。
自然の草を思わせるリアルな”青さ”が特徴的ですが、私には少し野性味が強め。付けると草原そのものを背負っているようで、うまく使いこなせませんでした。（女性）
H24シリーズを徹底比較
| H24オードトワレ | H24オードパルファム | H24エルブ・ウィーブ | |
|---|---|---|---|
| 香りの対象 | メンズ | メンズ | メンズ |
| 香りの持続 | ○ | ○ | ○ |
| ムスク | △ | ○ | △ |
| グリーン | ○ | ○ | ◎ |
| フレッシュ | ◎ | ○ | ○ |
| スパイシー | △ | △ | ○ |
H24シリーズは3種類とも香り立ち・季節感に個性があり、ユーザーを飽きさせない魅力が詰まっています。
特に、H24【オードトワレ】は夏、H24【オードパルファム】は冬との相性が良く、めぐる季節のなかで使い分けるのが楽しいですね。
エルメス【H24 シリーズ】に似合うファッションは？
エルメス【H24】シリーズには、アロマティックなグリーンノートが魅力。 甘さと鋭さのバランスが良く、香りが強すぎないのでビジネスシーンに向いています。
似合うファッションは、紺やグレー、ストライプなどの落ち着いたスーツスタイル、テーラードジャケットなど、フォーマルで清潔なメンズファッションです。
エルメスの洗練された香りをフォーマルスタイルに合わせることで、対人関係での印象を良い方向に導いてくれるでしょう
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H24【オードトワレ】と似ている香水は？
CHANEL【エゴイスト プラチナム】
―――シャネルが描く、エレガントなフレッシュ感
シャネル【エゴイスト プラチナム】は、ラベンダーやローズマリーの爽やかな香りから、ゼラニウムやクラリセージのハーバルな香りが続き、ウッディとフローラルのバランスが絶妙に調和した軽い仕上がりの香り。
【H24 オードトワレ】との比較：
どちらも爽やかでフレッシュな印象を持つメンズ香水。
H24が現代的でモダンな香りであるのに対し、エゴイスト プラチナムはシャネルのクラシックラインの中でも特にエレガントな仕上がり。
ラベンダーとハーバルな香りが特徴で、軽やかなフレッシュ感を求める多くの男性に支持されています。よりクラシックでエレガントなフレッシュ感を楽しみたい方におすすめ！
エルメスH24【オードパルファム】と似ている香水は？
HERMES【テール ドゥ エルメス】
―――草木とミネラルが織りなす、洗練されたウッディの清潔さ
エルメス【テール ドゥ エルメス】は、動物系の香料は一切使わず、草木とミネラルあふれる香りが広がり、ウッディ系の清潔さとスパイシーな鋭さ、そして落ち着きに満ちた香りへと変化します。
【H24 オードパルファム】との比較：
どちらも同じエルメスのメンズ香水で、ウッディ系の清潔さが特徴。
H24がより現代的でモダンな解釈であるのに対し、テール ドゥ エルメスは草木とミネラルの自然な香りを軸にした、スパイシーな鋭さと落ち着きを併せ持つ香り。
多数の男性芸能人が愛用するブルジョア香水として知られ、よりクラシックで洗練されたウッディの清潔さを求める方にぴったりの選択肢！
まとめ: H24は現代性と自然の融合
今回はエルメスのメンズラインを体現する【H24 シリーズ】を全種類解説しました。 ボタニカルに香り立つ瞬間から、肌の上で微かに寄り添うラストノートまで―――。
ウッドノートからの解放を謳いながら、完璧といえる各々の個性と男性像の采配を表現していました。
エルメスが描く「現代の男性らしさ」にきっとあなたも共感するはず。
若い世代からビジネスパーソンまで似合う香りが充実しているので、ぜひ自分に合う一本を手に取ってください。
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